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☆ GM管用昇圧回路を利用した車載防錆装置の実験 ☆



雪国では、さびの本格的季節は冬と思いがちですが(融雪剤をまく為)実は、雪国以外では高温多湿の露時から夏がかなり危険です。
(さびの成長は高温多湿がかなり危険です)

現在の車は、塗装の状態がかなり良くなり錆びにくいボディーになっていますが、やはり年数がたったり、事故で修復暦があったり、製造上の問題で錆びが発生したりと大切に乗りたいのに錆びはいつのまにか、思いもよらない場所から急に発生してがっかりしてしまう事を何度も経験しています。
以前より車用防錆装置で、アレスター、ラストプロテクター、メガパルスFR、などなど 類似品は数知れず、いろいろ方式を検証すると、ラストアレスターに代表される犠牲電極方式(これは、船や建物当で実績が有り、数年前までは各ディーラーでオプション扱いされていた実績があるようです。)マツダで聞いたら今は扱っていないとの事。(車では効果が無かったのかな?)
もうひとつ理屈的に効きそうなものが電荷蓄積タイプ、要するにボディーの鉄板と塗装表面との間に高圧を掛けてボディーの鉄板と塗膜の間でコンデンサーを形成する方式。
ボディーの鉄板に電子を常時供給することで、電子を奪われることを防止し、結果錆びないようになる。

以上の状況より静電方式の実験を行って見ることにしました。


GRIDで取り扱っている静電方式の防錆装置です。
白い板状の電極に+400〜+500程度の電圧を掛けて電荷を蓄積するよです。
電圧的には特殊な波形電圧のような記載記事があったのですが調査した限りでは、昇圧回路の10KHzスイッチング時のリプル電圧が5V程度、ボディーに電極を設置した状態では2Hz程度のスイッチングが認められます。

GRID防錆装置1GRID防錆装置2GRID防錆装置 電極1GRID防錆装置 電極2
 
この回路は上記条件を考慮し実験用として作成した+800Vを発生する回路基盤です。
+800Vは結構微妙な電圧で、効果を上げる為には少しでも高い電圧としたいが、上げすぎると放電等の現象で今度は塗装面を弱らせる原因となります。
その一番よい点が+800V程度であると思い実験いたしました。

GM管用昇圧回路
実験に際し本物の車のドア等の部品が使えればよかったのですが、そのようなスペースはありませんので、ミニマムに大きめのタッパに熱湯を注ぎ、その上に表面をよく磨いた釘を並べ片方に電荷を掛け、片方はそのまま何もせず、ふたをして蒸すこと2時間程度で錆びが発生いたします。
(実験前の画像を取り忘れたため実験後の画像です。実験前はどちらもシルバーに輝いてました)


GM管用昇圧回路防錆サンプル
左側は明らかに錆びが確認できますが右側は錆びの発生は認められません。
今回の状況のように高温、多湿が錆びを発生させるには一番良い状況です。
サンプルは熱湯をいれ蓋をして3時間放置後の状況です。
電極は釘先に直接-局を半田づけ、ワッシャーに電極を半田づけし釘の頭にビニールをはさみホットメルトで固めてあります(絶縁されております)
この状況は実際に塗装をむき出しにしたボディーの一部に電極を絶縁装着したのと同様の条件と思われますので、この実験より少なからず、防錆効果はあるのではないかと思われます。
完全に防げなくても錆びの進行を遅らせたり、少なくしたりと多少の効果は望めます。(多分)



GM管用昇圧回路防錆サンプル
以上の実験結果を踏まえて、GRIDのCOUNTER ACTを購入し設置いたしました。

すでに錆びが発生している場合錆びが発生しなくなるのではなく多少発生が抑えられる程度であると思われますが、錆びが発生していない場合、塗装のホール等よりほんの少しの錆びが発生しその錆びが塗装にさらに大きな穴を開け錆びが育つ工程を絶つ働きに期待したいと思います。

軽自動車や、コンパクトカー等は低価格や燃費性能を向上させるため、塗装を軽量化する傾向が有ります。
その為、塗装の空気が入ったホールは錆び発生の最大の原因になるのでしょう。(塗装が薄いからホールイコール鉄板に近い)
高級車等は塗装が厚い分多少のホールが有っても即ボディーの鉄板に水分や酸素が触れず、錆びの発生が遅いのでしょう。

いずれにしてもボディーに傷をつけない事と、新車状態で防錆装置をつけておく事が良い結果が得られる状態だと思われます。
GRID防錆装置 設置図
防錆実験用に400Vの高圧を発生いたします。

こちらから入手可能です。
昇圧キット
防錆用に400Vの高圧、550Vの高圧の2機種より選択可可能です。
ショート監視機能、電源電圧監視機能が追加されています。

こちらより入手可能です。
防錆装置


設置後約1年経ちますが錆びの発生は認められません。
実は、1年前にタイヤハウス内から錆びが発生し7万円掛けて修理いたしました。その後すぐ防錆装置を設置いたしました。
少しでも錆びの発生がとめられる事を期待したいと思います。

尚、参考のため高圧発生回路を下記に記載いたします。

又、800Vでは、多少電圧が高いようで絶縁が弱るとホットメルトで固めた中より火花が見えました。その為600Vに減圧し車載用に製作、テストした結果も載せてありますのでご覧ください。

ガイガーカウンターの作成へリンク

エリアモニタ(ガイガーカウンタサーバ)の製作へリンク





 参考回路図(テスト用高圧発生回路)
防錆装置回路図 

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