☆ NJM2073でヘッドホンアンプ ☆



ノートPCで音楽を聴く事が結構有りますが、どのPCでも音量がいまいちで物足りない事が多い為、ためしにヘッドホンアンプを作成することにしました。
簡単に入手できて、効率の良いものを探すと候補としてHOLTEKのHT82V739、NJM2073あたりがよさそうです。
調べるとHT82V2079はBTL出力のみしか対応していない為、汎用のヘッドホン(GNDがコモンになっている)には使用できません。
その為 NJM2073で作成する事にします。



 
NJM2073は8PINのパッケージの中に1チップでステレオ構成が出来るように2チャンネル分のアンプが内蔵されています。
ステレオの基本回路は右図となります。
オープンループゲインが44dbほど有る為、多少使いづらいようです。(JRCデーターシート標準回路)

標準回路では、ゲインが高すぎる為、ゲインを下げる回路が右図のメーカー推奨回路です。
PC用ヘッドホンアンプに使用するには30dbぐらいが使いやすそうなのでこの回路で作成することにいたしました。
発信防止用の1Ωと0.22μFはヘッドホン負荷(32Ω)では、不安定で発信したり止まったり、するためCの値を1μFに交換し安定するようになりました。
右図は318KHzで発信している波形です。
右図が完成図です。
電源には、USBより5Vを供給していますので、ピークで4Vp−pぐらいの出力となります。(最大約500mw位の出力 32Ωヘッドホンで)

今回作成した回路の特性です。
アウトプットコンデンサレスでは無いので、低域はかなり落ちますが、音楽を聴いた感じでは迫力が有り納得の音です。
ケースがプラスチックの為、シールドは必ず必要です。
これを行わないとケースを手で持った時やPCの近くに本体を近づけた時にノイズが入ります。
もちろん銅板はアースに接続します。

アースがめんどくさい場合は最初から金属ケースを使いましょう。
こんな感じで完成です。
NJM2073は1.8V〜15Vまでの広範囲の電圧で動作いたします。
現在はUSBコネクターを使っていますが、電池や、電源アダプター等自由に電源を選べるアンプとなります。
もちろんスピーカーもダイレクトに鳴らせますので、1台作っておくと何かと便利です。

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