MS8209デジタルマルチメータの較正方法
取外し:最初に、裏蓋にある2本のフィリップスヘッドネジを外し、慎重に裏蓋を持ち上げ取り外します。
注意:半固定抵抗は慎重に調整願います。
1.直流電圧調整
(1)ロータリースイッチをVオートレンジにセットします。
(2)テストケーブルはCOMとVΩHzに接続し既知の直流電圧が正しく読み取れるようにVR1(10kΩ)を調整します。
(3)RANGEボタンで他のレンジでも同様に誤差が無い事を確認いたします。
2.交流電圧調整
(1)ロータリースイッチで、Vのレンジにセットし、FUNCでAC AUTOを選択します。
(2)テストケーブルはCOMとVΩHzに接続し既知の交流電圧が正しく読み取れるようにVR2(5kΩ)を調整します。
(3)RANGEボタンで他のレンジでも同様に誤差が無い事を確認いたします。
3.DC電流の調整
(1)400mA位置にロータリースイッチをセットします。
(2)テストケーブルはCOMとmA℃に接続し既知の直流電流が正しく読み取れるようにVR3(5KΩ)を調整します。
※テスト電流は10mA程度を推奨いたします。
4.容量調整
(1)ロータリ・スイッチをΩ位置にセットします。
(2)FUNCボタンでコンデンサ測定モードにセットします。
(3)100nFの近くの既知の標準容量にテストリードを接続し、正しく読み取ることができるようにVR4(2.2kΩ)を調整します。
5.温度調整
(1)mA℃ジャックに温度プローブ赤を、もう一方を黒に接続します。
(2)0.1℃位置にロータリースイッチを設定します。
(3)通常の室内温度(20℃)を調整するために、0.798mVのDC電圧を加え可変抵抗VR5( 5kΩ)を調整し20℃を表示させます。
(4)1℃の位置にロータリースイッチを設定します。
(5)高温(400℃)を調整するために、16.40mVのDC電圧を加え可変抵抗VR6( 10kΩ )を調整し0400℃を表示させます。
(6)精度を高める為、3〜5を数度確認、調整を行います。
電圧対温度の関係を列記いたします。
入力電圧(mV) 温度(℃)
-0.777 -20
0 0
0.798 20
4.095 100
8.137 200
12.207 300
16.40 400
20.64 500
29.128 700
付属熱電対はクロメル−アルメルのようで、上記対比表はほぼ数値が一致しております。
6.湿度調整
(1)%RH位置にロータリースイッチを設定します。
(2)低湿度を調整する為に、50%に設定した試験箱にメーターを置き、LCDディスプレイ上に050.0を読み取れるように可変抵抗VR11( 10kΩ)を調整。
(3)高湿度を調整する為に、90%に設定した試験箱にメーターを置き、LCDディスプレイ上に090.0を読み取れるように可変抵抗VR10( 5kΩ)を調整。
(4)精度を高める為2〜3を数度確認、調整を行います。
7.騒音レベル(デシベル)の調整
(1)dBの位置までロータリースイッチを設定します。
(2)低騒音レベル(db)を調整するには、 60デシベルに設定された試験ボックス内にメーターを配置LCD表示に060.0を表示するように可変抵抗VR13(
2kΩ )を調整。
(3)高騒音レベル(db)を調整するには、 90デシベルに設定された試験ボックス内にメーターを配置LCD表示に090.0を表示するように可変抵抗VR12(
500Ω)を調整。
(4)精度を高める為2〜3を数度確認、調整を行います。
8.照度(ルクス)の調整
(1)ルクス位置にロータリースイッチを設定します。
(2)1000Luxに設定された試験ボックス内にメーターを置き、可変抵抗器を調整VR8( 2kΩ)を調整し1000を表示させます。
(3)×10Luxレンジ位置にロータリースイッチを設定し、可変抵抗器を調整VR9(500Ω)を調整し0100を表示させます。
|