☆ Microchip ICD3の修理 ☆



CPUボードのデバックを急いで行いたい時に限って、インサーキットデバッガを壊したり、ライターを壊したりすることが結構多いです。
締切や、早くデバッグを終わらせたいとの気の焦りが思わぬ接続ミスを侵し壊してしまっているようです。
今回も、ICD3を壊してしまいました。
これまで私はICD2を2台壊しICD3を1台壊しました。
今回はデバッグの時間がなかった為、即決で泣く泣くICD3をもう一台買いましたが、時間が少し空きましたので、壊れたICD3を修理してみることにしました。


 
ブレッドボードを使用しPIC16F1508のデバッグを行っている最中ターゲットボードに接続したコネクターが抜けブレッドボードにさす駒を一コマ間違ってしまったことが悲しい結果につながりました。
接続まちがい後よりPICに対してアクセスすると右のようなメッセージが表示されまともに動きませんでした。
要するにターゲットPICのデバイスIDがわからない状況で接続できていないイメージです。

Target Device ID (00000000) does not match expected Device ID (00000460). If you experience persistent problems communicating, the ICD 3 test interface can be used to help diagnose the problem.

これは、PICを差し込んでいない時によく出ます。
正常にセットしていても上のメッセージが出てたらICD3が故障した可能性大です。
個人的な感想ですがICD2を2台壊した経験からICD3はなかなか壊れにくくなっているのではないでしょうか。(でも今回は壊してしまいましたけど。。。。。)
ICD3エラー画面
ICD3の基盤をよく見てみるとターゲット用コネクターからIC U42に接続されています。
U42に724Gの刻印がありますが何の石かわかりません。
刻印をもとにいろいろ調べると、Littlefuse SP724AHG
である事がわかり、内部構造を調べると端子保護用のICのようでした。
テスターで端子をあたるとほぼ0Ωの端子があり内部ショートが推測されます。
一時的に誤接続したとき逆電圧が掛かりこのICが壊れることで後段の回路を保護することができるようです。
赤丸がSP724AHGです。
故障チップ
原因は何となくわかったので、Chip One Stopに注文して
SP724AHGを取り寄せました。
SP724AHG
部品が非常に小さいので慎重に外し、慎重に取り付けます。
以上で修理完了です。
テストをしてみるとみごとに接続できました。
今回入手のSP724AHGは1個160円程度、ICD3を捨てることを考えれば、格安で治せました。
ICD3チップ交換後


※このページの情報を元にして生じた損害について当方は一切関知しませんので自己責任でお願いします。 

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