当方、MS−9170についてベンチ用の補助として良いコンセプトの機械だと思い購入しましたが、下記状況の為現在電源機としてしか使用しておりません。
事実を記載しますので、購入時の参考にしてください。 可変出力電源部と、デジボル部を一緒に見てみましょう。 比較対照にSANWAのCD−721を使用します。(校正済みで信頼性有り) 可変電源より約5Vで測定。 3つとも精度としては、問題なさそうです。 可変電圧は、0V〜30Vまで出力できます。(3A) 出力ボリュームはとりあえず多回転型なのですが、0.1V単位での調整は非常に難しいです。(アナログメーターだとあまり気にならないですが、表示がデジタルだと0.1V単位が気になって、意地になって合わせてしまうのは私だけでしょうか?) |
|
次に5V固定出力端子のテストです。
これもレギュレーション電圧的に問題ないでしょう。 2Aまで出力OKです。 |
|
次に15V固定出力端子のテストです。
これもレキュレーション電圧的に問題ないでしょう。 1Aまで出力OKです。 |
|
次にデジボルのAC電圧を測定いたします。
ACはLEADERのLAG−27を使用します。 1KHzの正弦波、実効値2.7Vです。 SANWAは良い値を示しておりますますが、METEXの0.1833Vとは何のことなのでしょう? 実は、ACVは購入時より表示があまりにおかしいので、使用していません。 ACVだけおかしくても測定器としての信頼性は0になります。(機能が無い方が信用できます。初期故障かともおもいますが。。。。。) |
|
右がファンクションジェネレーターのサンプル画面です。
DSO3000でサンプルいたしました。 調整の問題だと思いますが、多少OFFSETが+へ傾いています。(OFFSET調整がありますが、OFFSET調整をONすると結構ずれて、調整ツマミをかなり右側へ回さないとニュートラルにならないのが気になる。) 波形のひずみが有るような気がするが、ひずみ計が無いので、数値での表記はできませんが波形のピーク部分を見ると多少みだれが見受けられます。 出力インピーダンスは50Ωと600Ωの切り替えが有りAC10V近い出力が可能です。 波形は正弦、矩形、三角の3種類、 周波数は10Mまで出力可能ですが、波形のなまりと、出力低下で、せいぜい5M程度まででしょう。 |
|
参考までにLEADERのLAG−27の波形をのせときます。
|
|
X−Y表示です。
多少線が太いような気がするが、取り合えず許容内か? |
※ 周波数カウンターについてはバグがあります。
GATE時間を0.1Sにして測定すると999Hzまでは1桁足りない表示になります。つまり100Hzは10Hzの表示のように。 桁が上がりKHz表示になると正常になります。 こんな単純でしかも測定器として有ってはならない問題のように思います。(測定器として論外、見落としにしてもひどすぎる) 以上より信頼してまともに使える機能は、 × 周波数カウンター(エラー有りのため) × デジボル(ACV信用ならない) ○ 電源部(何とか使用可能) △ ファンクションジェネレーター(機能的に劣りまくり) 唯一○の電源部ですが、ショートさせたらすぐ壊れた事件があり、注意が必要です。 プロは絶対使用しないでしょう。 初心者ならなおさら測定器に振り回されるのは最悪なので絶対薦めません。 7万近い金額を出してこの機械を買うのであれば、電源器とベンチ用のデジボルぐらいは買えるから、信頼性の高いものを最初から買う事を薦めたい(測定器は長く付き合うものなので) 中を開けて見ると修理と調整で何とかなりそうな気もしないでもないが、仮にそれで直っても手を加えないと使い物にならない測定器であれば、信頼性はやはりない。 (このような機器を見ると改めて日本メーカーのクオリティーが高いことを感じる。) 個人的な意見ですが、国産メーカーの測定器は細かな部分に妥協が無かった気がしますし単機能であればあるほど信頼が高い気がします。 測定器は人が使うものですから、いくら高機能を謳っても信頼できなければ存在価値が無いと思います。 この機械は測定器として信頼性を確保する為に細かな部分の改良と、作りこみ、テスト、をもっと行うべきであるとおもいます。(この機能で7万円と考えるか、7万円もするのにこんな出来と考えるか 私は後者です) |
上カバーを開けた状態です。 ショート時このTRがショート破壊しました。RSコンポーネンツで部品代700円位だったかな。 ケースの加工精度がすごく悪いです。(斜めにねじを打ち込まないと入りません) この線、はんだが外れてぶらぶらしてたけど、どこから外れたのかな。(私が外したわけではありません) 電源部基盤 デジボルの裏側 ファンクションジェネレーター基盤 電源トランス 周波数カウンター基盤 |
※このページの情報を元にして生じた損害について当方は一切関知しませんので自己責任でお願いします。 |
|
copyright©2011 興味のメモ帳 all rights reserved. |