激安レーザー加工機でプリント基板が作成できないか手探りで方法を考えました。
今回紹介する方法で作成した基盤は、使えるレベルまで完成できたので、この場で紹介いたします。 |
1.生基板を用意。
使用する基板は、銅が張ってある生基盤を使用いたします。 |
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2.生基板に塗装いたします。
生基板に水性の塗料を塗装いたします。 私はエアブラシで塗装していますが、 筆で塗装してもうまくいきますが、ムラを少なくしないとうまくいきません。 塗料はダイソーで販売されているアクリルガッシュ絵の具(顔料絵の具)を使用いたしました。 水性にも関わらず、乾いた後は水で簡単に落ちたりしません。 私は、片手にドライヤー、片手にエアブラシを持って、塗装したらすぐ乾かすを5回ほど繰り返し塗装しています。 2〜3分程度で完了いたします。 |
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3.レーザー加工機で塗装の剥離。
レーザー加工機でプリント基板パターンを彫刻いたします。 レーザーを当てた部分の塗料が剥離しているのがわかります。 油性マジックや油性塗料、染料系の塗料ではうまくいきません。 写真のように忠実にパターンが描かれます。 |
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4.パターン描画完了。
きれいに転写されました。 |
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5.エッチング
エッチング液に5分ほど漬け、いちど上げスポンジで表面を少しこすります。 この作業によってレーザーが照射された部分が薄皮のように剥けてきます。 薄皮をむいた後は通常の速度で基板の侵食が始まりますので、エッチングの具合を見ながら注意深くおこないます。 |
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6.エッチング完了
エッチングか完了いたしました。 少し中間のスポンジでの洗いが足りなかったようです。 とりあえず使えそうなので、次の工程に入ります。 |
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7.表面塗装の剥離
台所用クレンザを使用しスポンジでこすれば写真のように塗装の剥離が出来ます。 とりあえずパタンカット、ショートも無いようなので、穴あけ加工で使用できそうです。 |
以前プリント基板のパターン転写をレーザープリンターとアイロンで行う方法が有りましたが、少し大きめの基盤を作成した際、レーザープリンターによるアイロン転写で作った基板のネジ止め位置が微妙に合わない事が有り、インクジェットで印刷したパターンとレーザープリンターで印刷したパターンを重ねて見るとレーザーの方が小さかった事がありました。
レーザープリンターやコピー機は厳密な縮尺を必要とする用途には向きません。 その点、インクジェットプリンターは縮尺は忠実に再現できるのですが、アイロン転写が出来ません。 レーザー加工機による作成は、両方の欠点を補う方法になりえると思われます。 感光基板は場合によってはすごくきれいに出来るのですが、感光基板の使用期限や店や自分の保存状態で感光時間が変わったり、感度が著しく落ちている基板はどのようにしてもうまく出来ません。 場合によって再現性が乏しいのがきらいでした。(新鮮な基板をいつも使用できるのであれば再現性があるのですが。。。) アイロン転写は、転写した紙をはがす作業が結構大変でパターン切れや、ショートが有り、作成時間も結構かかりました。 レーザー加工機プリント基板作成方法は以上の欠点を補える基板作成方法であると思います。 |
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